学習者だからこそ感じる違和感【日本語パートナーズ】
わたしは現在日本語パートナーズとしてインドネシアの高校で日本語教師のアシスタントとして活動しています。
わたしの派遣先はスラバヤとシドアルジョという街で、2つの学校に行っています。
【シドアルジョの学校】
シドアルジョの学校では10年生(インドネシアでは小学生から継続で学年を数えます)が日本語を学習しています。
いまはひらがなや職業の名前などについて勉強しています。
ある日のことですが、ひらがなを学習していたときき、こんな声がありました。
『なぜ「じ」「ぢ」と「ず」「づ」は同じ音なのに2つずつあるんですか?』
調べてみると、歴史的仮名遣いと現代仮名遣いの関係でひらがなの表記が変わったようで、「藤」は「ふぢ」だったりと、いろいろのものが「じ」「ず」になっているみたいです。
恥ずかしながら、わたしはとっさに答えることが出来ませんでした。
日本人はなんとなくの感覚で、「じ」「ぢ」と「ず」「づ」を使い分けていますし、漢字が使えるため、認識が甘くてもなんとかやり過ごすことができます。そのため、いままでそこまではっきりとした違和感を感じることはありませんでした。
しかし、新しい言語として学習している側としては、同じ音なのに単語によって使い分けが違うのは厄介なことこの上なしです。
このようなことは他にもあります。
数字を1から数えるとき、4と7は「し」「しち」ですが、10から逆に数えるときは「よん」「なな」と言うのはなぜか。
1日から10日までは「にち」ではなく「か」を使うのはなぜか。
日常で使う中で覚えたこのような違いは母語話者にはなかなか説明しづらいのではないでしょうか。
こう言う質問をもらうと、自分がいかに日本語について知らないのか、そして日本語の歴史の深さ、意味の深さに気付かされます。
毎回の授業でわたし自身もたくさん勉強させてもらった1か月間でした。
普段の会話から常に学習者だったらどう感じるのか、難しいと感じることはないかを意識しながら生活をしたいです。
そして、今後はなるべくとっさに答えられるようにしていきたい。
2か月目、しっかりと与える側に回れるようになります。
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インドネシアに行きます。【日本語パートナーズ】