Koheiの感じたこと。日本語パートナーズより。

22歳が様々なことをつらつらと書いていくブログ。

今を生きること。貧困とは。インドネシアで感じたこと【日本語パートナーズ】

 

 

 

 

インドネシアに来る前の研修で、インドネシアに関する情報をひたすらに入れました。
人口世界4位、日本語学習者数世界2位、人口のほとんどがイスラム教徒などなど…

 

日本より病気が多かったり、物価がとても低かったり、スリなどの犯罪が多かったりなど、良くない情報が多いなぁと思いながらイメージしたインドネシアはとてもじゃないけど良いものではなくて、「日本と同じような生活はできないだろうし、常に身の回りに注意しなきゃな…」と思いながらインドネシアに来ました。

 

あれから5ヶ月が経って、インドネシアでの生活も残り1ヶ月となりました。早すぎる!!
5ヶ月経ってからの印象は、「本当にいい国だし、日本より幸せなんじゃない?」というものです。

 

世の中にはいろんな人がジャンル分けされていて、その中でも富裕層・貧困層というものが大きな問題になっています。相対的貧困絶対的貧困など、貧困の中にも色々あるみたいですが、そこはよく分からないので無視します。


インドネシアには2億人以上いる大国なので、もちろん富裕層と貧困層が存在します。
(真ん中くらいのレベルの)田舎に派遣されるとわかっていたので、きっと貧困層と呼ばれる人たちが暮らしているところなんだろうと勝手に想像していました。
6ヶ月も海外で生活するのは初めてだし、1ヶ月生活したことのあるニュージーランドのホストはしっかりお金持ちだったので、かなりの覚悟をしていました。

 

貧困っていうのは十分に生活できるお金を持てていない状態のことを言うんだろうと思っていました。

 

だけど、こっちに来て貧困の捉え方がひっくり返りました。
インドネシアの人たちはみんな本当に笑顔であふれていて、他人に優しくて、最高です。何より、生活に不満を持っている人を見たことがありません。
日本だとどうでしょう?僕の周りでは、生活に不満を持っている人が多いです。「もっとお金を稼がなきゃ」「もっといい家に住みたい」もっと…もっと…であふれています。

近所の路地に入ったところにある住宅地の家は、壁か屋根が壊れていて、地震でも来ようものなら一瞬で倒壊してしまいそうなものばかりです。ハエや蚊が飛び回っていて、綺麗なご飯を食べているところを見たことがありません。道で座っている少年はよく分からない色の飲み物を飲んでいます。
信じられない光景が普通に繰り広げられていて、そこを歩くのすら躊躇うほどです。
きっと日本人なら、「あり得ない」「辛すぎる」「かわいそう」というでしょう。(あくまで想像です)

ですが、その地域は活気であふれていて、笑い声が飛び交っていて、そこにあるのは「幸せな空間」です。
貧困っていうのはお金なのか?生きるってなんなのか?
もう一度考えるきっかけを与えてもらいました。

 


CP(担当している学校の日本語教師)にムスリムの考え方について聞いたことがあります。
彼らは朝起きてからお祈りをします。「今日もありがとうございます。周りの人たちが今日も幸せでありますように。」など、その日を迎えられたことを神様に感謝するそうです。そして1日の終わりには、「今日を幸せに生きられました。明日も幸せに生きられますように。」とお祈りするそうです。
今日という日に感謝をして1日を始め、今日を振り返って感謝をして1日を終える。

 

彼らにも、もちろん欲はあると思います。ですが、僕との決定的な違いは「今を生きているか」でした。
明日は、1年後は、5年後はと常に考えていて、今日も明日も当然のようにやってくると思い込みながら生活している自分に気づき、ハッとさせられました。

 

収入が低く技術も足りないため、先進国のような暮らしはできません。デモやテロもあるため、いつ命を奪われるかもわかりません。ですが、だからこそ、その日を一生懸命に生きないといけないし、一つ一つのことに目がいき、感謝することができます。

 

彼らはそうすることで日々に喜びを感じ、日本人よりもはるかに幸せな1日を送っています。
本当に貧困な人は自分なんだなと思い知らされました。
僕はこの5ヶ月で、とてつもなく大きなものを得ました。
残り1ヶ月、「今日を必死に生きる」ことをテーマにして生きていきます。

 


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