インドネシア生活も残り1ヶ月。振り返りから出たこれからの動き方は「日本語を学びたいのに学べていない生徒」へのアプローチ【日本語パートナーズ】
9月に始まったインドネシア生活も残り1ヶ月です。
ここまで来ることは、一人では到底できなかったことで、日々支えてくれている人たちへの感謝でいっぱいです。
この日本語パートナーズというのは高校の日本語教師のサポートという立場なので、当然、協力が必須です。5ヶ月が経ってすっかり当たり前のように授業をしているのですが、それも残り1ヶ月です。
先週、振り返りワークショップというものがあり、これまでの活動を振り返るとともに、これからのことについても、仲間たちと話し合いました。
20歳から63歳までが参加しているインドネシア12期には、当然ながら、一人一人に様々な背景や想いがあり、そこから出てくるアイデアや反省も様々なものでした。
せっかくなので、今回はここに、僕の想いと意気込みを残しておきたいと思います。
「日本語を学びたいのに学べていない生徒」へのアプローチ
大きく変わったのが日本語教育に対する考え方。
インドネシアに来るまでは、曖昧な形で「日本語教育に関われたらいいなぁ」と考えていました。日本語を学びたい人がいて、日本語を教える人がいる。この形が日本語教育だと思っていました。
でも、インドネシアの日本語教育は全く違って、こちらの高校生たちには日本語を学ぶかどうかを選ぶ権利がありません。学校側が日本語の授業を入れるかどうかを決めます。
つまり、「日本語を学びたい人がいて、日本語を教える人がいる」の構図ではないんです。
「日本語を学びたい生徒」はいますが、多くの子が「日本語を望んでいない生徒」です。実は、インドネシアは日本語学習者が世界で中国に次いで2位の国です。ですが、全員が望んでいるわけではいない。
さらに、学校側が日本語の授業を入れるかどうかを決めるということは、日本語を学びたい生徒がいても、学校に日本語の授業がない学校もあります。途中で日本語の授業が廃止になった学校もあるみたいです。「日本語を学びたいのに学べていない生徒」も多くいるわけです。
僕は、この「日本語を学びたいのに学べていない生徒」に狙いを絞ってこれから活動をしていきたい!と考えています。
日本語パートナーズはインドネシアの日本語の授業がある学校の全てに派遣されているわけではありません。派遣できる人数にも限りがあるし、日本を普及させるためにも様々な学校に派遣されています。
去年までは日本語パートナーズがいたのに今年はいない、そんな学校もあります。そういった学校の生徒たちからインスタでフォローされる事が多いです。「来年は日本語パートナーズは私の学校に来ますか?」などの質問もよくもらいます。
日本語パートナーズ以外にも様々なプログラムがありますが、それらではカバーできないくらい日本語学習者は多くなっているので、僕はこの1ヶ月で一人でも多くの「日本語を学びたいのに学べていない生徒」との繋がりを作って、必ず、日本を届けます。
インドネシアには教科書を持つ経済力がない家庭の生徒がたくさんいます。僕の派遣校の生徒は全員教科書を持っていません。なので自習ができないんです。でも、みんな携帯は持っていて、Youtubeは見ているので、どうにかそこから日本を届けたいなと思っています。
すでにYoutubeで活動している方はたくさんいますが、やはり個性は違うので、試行錯誤しながらやっていきます。